導入企業:株式会社タウンニュース社様
利用ソリューション:オーダーメイド開発

媒体コンセプトは「地域の新聞」

『タウンニュース』は、神奈川県全域・東京多摩地域で43版を持つ、地域に密着した街のニュースや生活情報が満載の無料の地域情報紙です。全国紙や全県紙などでは取り上げることがない生活者が必要とする情報を丁寧に取材し、記事にしています。

「タウンニュース」紙の紙面づくりは25年ほど前からDTP環境で行われており、デジタルでの紙面制作には積極的です。これまでも記事入稿〜紙面制作にデジタルフローを取り入れたシステムを活用していましたが、昨今の働き方に合った編集・制作フローや作業の効率化をより高めて行きたいとの理由でシステムのリニューアルを決断、弊社が開発を担当させていただくことになりました。

「記事入稿・編集システム」と連携した画期的な「紙面割付システム」

こちらの事例で記事編集〜インデザイン組版までのシステムをご紹介しましたが、タウン紙制作で欠かすことのできない記事の紙面割付工程のシステム化も引き続き担当させていただきました。

「記事入稿・編集」パートで校了になった記事は、各地域の「発行版」と紐付けされ新聞紙面として掲載されますが、その過程で必要となる作業が「紙面割付」です。図のように各編集室の割付担当者は、右側の「原稿一覧」から記事を随時配置し紙面を埋めていきますが、当システムの最大の特長は、「Webブラウザのみ」で実現している点です。

常にプレビューを確認しながらリアルタイムで紙面の埋まり具合を確認できるため、割付漏れを防ぐ事ができるだけでなく、他版の掲載状況の把握も容易に行えます。さらに、紙面の校正用紙を製作側から編集側にFAXなどで送る必要がなくなったため、全体校正の出力を持つ時間が減り、編集記者の残業時間抑制や働き方改革にもつながっています。

Web新聞割付
各版毎の記事の入稿状況がグラフで確認できる

Webでの割付情報がインデザインに組版され最終フィニッシュ

上記割付情報を元に、最終工程である組版データ(インデザイン)への書き出しがワンタッチで行なえることも、このシステムの大きなの特長です。従来の手動による組版作業が大幅に省力化され、製作の人的リソースを別の業務に移管することが可能になったため、紙面外業務や昨今増加傾向にあるWeb発の案件にも対応できる体制づくりが可能になりました。

製作システム部部長、名田浩幸様より

この度は、既存システムのブラッシュアップと同時に、ブラウザ上での割付・プレビュー機能を追加し、まさに待ち望んだ機能が実現したことで非常に満足しております。弊社は比較的早い時期から製作業務のシステム化に取り組んできましたが、今までのように作業の自動化によって効率を上げるというアプローチではなく、編集と製作のシームレスな連携に主眼を置き、お互いの作業を見える化する事で、今まで以上の効率化が達成できました。
今回、ポルタルトさんに担当していただいたシステムの完成度はとても高く、正直ここまでのシステムはそうそう無いと思います。技術力もさることながら、紙のワークフローを熟知したポルタルトさんだからこそ実現したシステムだと思います。ありがとうございました。

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